あの瞬間キミに恋した

「紗羅ちゃん、久しぶりね。来てくれて嬉しいわぁ」と嬉しそうに私に言ってくれた。

マリの家には、何回も来た事あったけど 泊まるのは小学生の時以来だった。

「おばさん、お久しぶりです。急におじゃまして、すみません・・・」と申し訳なさそうに私は言った。

「そんな、いいのよ、気にしなくて。紗羅ちゃんの事おばさん大好きよ。だから、紗羅ちゃんの家だと思ってくれていいからね」と優しく微笑んで言ってくれた。

おばさん、ありがとう。すごく嬉しくて泣きそうになる私だった。

「ありがとうございます」

それから、マリの部屋へ向かった。

「紗羅、大丈夫?」

「うん、ありがとう・・・大丈夫だよ」

「本当に迷惑かけて、ごめんね」

「いいのよ、これくらい。私は紗羅の力になりたいんだから」

「で・・・やっぱり紗羅は、櫂斗君の事好きだったんだね」

「う・・・うん・・・そうみたい・・・」

「こんな気持ち忘れてたけど」

「ううん・・・忘れてたんじゃなくて。この気持ちを櫂斗が去ったあの日に封印したの。でもまた私の目の前に櫂斗が現れてから。まだ櫂斗を好きなんだって気付いたの・・・」

「そうなんだ。でもちゃんと櫂斗君の事を好きだってわかってよかったんじゃない?」

「うん」

「で、逃げてきちゃってよかったの?紗羅?」

「だって、ちゃんとした理由を教えてくれないんだもん!櫂斗が紗羅には言いたくないって・・・それから何も言ってくれなくて」

「それで耐え切れなくなって家を出てきたの」

「そっか!紗羅の気持ちも分かるけど、櫂斗君も何か理由があると思うよ?もう1 回櫂斗君と話しあったら?」



「うん、マリありがとう。でも櫂斗から話してくれるまで、待ってみる」と笑顔でマリに言った。

「ふぅ~、やっと いつもの元気な紗羅になったわね」

「うんありがとう。泣いてばっかりじゃ何も始まらないもんね」

そして夕ご飯を食べて、お風呂に入って、マリといろんな話をして 私は眠りについた。
そして、朝になり私はマリのおばさんに、お礼を言って自分の家へと向かった。