あの瞬間キミに恋した

「ん?なにそれ?どういうこと?」

「紗羅、まだわかってないみたいね!だ・か・ら紗羅が可愛いから、櫂斗君の事が好きな子もアンタの事気になってるって言ってんの」

「そうなのかな?」

「そうなの・・ったく!!なんで紗羅は自分の可愛さに気付かないの?」

「そんな事言われても。自信ないんだもん私・・・」

マリは、ああ言ってくれるけど・・・私は正直、自信がない。
だって、自分の事可愛いって思った事なんて、なかったから。
コンプレックスだったら、いっぱいあるんだけど。

「で、結婚の件はどうなったの?」

「もちろん断ったに決まってるじゃん。でも諦めないからってお母さんが言ってたけど」

「アハハッ!紗羅のおばさんって手強そうだよね。もう諦めて櫂斗君と結婚しちゃえば?」

ううっ・・・。マリってば、人事だと思ってぇぇ~。

「もう、する訳ないじゃん。あんまりしつこいと、親友やめるからねマリ」

「紗羅ゴメンゴメン!もう言わないから。でも冗談じゃなくて、紗羅と櫂斗君が結婚したらいいなって思ってるから」

「そうなの?それはアリガト。でも、結婚するって事はお互いが好き同士にならないと無理じゃん」

「紗羅は櫂斗君の事好きなんでしょ?櫂斗君も、たぶん、紗羅の事好きだと思うんだけど?」

マリ・またそんな事言ってるし。

「櫂斗の事は幼なじみ以上には見れないよ私・・・。櫂斗だって、そう思ってると思う。 それに仮に櫂斗が私の事を好きだとしたら、あんな態度じゃないと思うし」と真剣にマリに言った。

「そんな事ないと思うけどなぁ~。紗羅の事が可愛いから、櫂斗君は紗羅をからかったりしちゃうんじゃないかな?私には、そう見えるけど」

ん?あれが?あれで?私の事を好きって?ぜんっぜん分かんないよ。
マリの勘違いじゃないの?
うん、そう思う事に決定~~~!!。
どっちにしても、櫂斗本人に直接言ってもらわないとわかんないし。
今、もし、櫂斗に好きだって言われても、それはそれで困るし。
今の所、櫂斗は私にとって
ムカつく、幼なじみって感じだし。
それ以外の感情は無い・・・と思う。
何で無いって断言出来ないんだろう・・・私・・・。

その理由は・・・私、昔櫂斗の事を好きだったから・・・。
櫂斗を好きになったきっかけは。
実をいうと・・・・初めて櫂斗に会った瞬間から・・・。
そう・・・一目惚れしたんだ・・・すっごく悔しいんだけど・・・櫂斗に・・・。
それからずっと私は、本当に櫂斗の事が好きだった。
櫂斗の笑った顔、怒った顔、泣いた顔、櫂斗の全てが大好きだった。
あの時までは・・・。

その日、学校に行ったら
櫂斗の姿が見えない事に気づき
マリに聞いた・・・。

「ねぇ、櫂斗知らない?学校来てないみたいだけど・・・」

すると、マリは・・・。
「え?櫂斗君はアメリカに引越ししたよ。紗羅知らなかったの?」と反対にマリに聞かれた。

「えぇぇ~っ!!知らない・・・私そんな事聞いてない」

そう、櫂斗は私には何も言わずに、アメリカに行ったの。