あの瞬間キミに恋した

「櫂斗君だったらOKよ~~紗羅♪」とお母さんが言い出した。

「何がOKなの?お母さん」

「だからぁ・・結婚相手よ~!け・っ・こ・ん・あ・い・て」

「はぁぁ?何で結婚?」

「だって!櫂斗君カッコいいし、紗羅とは仲いいしね」

ふぅぅ、お母さん一体何考えてんの?
私と櫂斗が結婚なんて、するわけないじゃん!!


怖い事言わないでよ。

「お母さん櫂斗とは、なんでもないから誤解しないでよね」とキツクお母さんに言った。

「そうなの~?残念だわ・・・でも諦めないからね~紗羅」

うっ!何で諦めてくれないかなお母さん・・・。

ヤバイ!!この展開はヤバイ!!!。

もし、この話をお母さんが櫂斗の両親にしちゃったとする。
で、櫂斗の両親がOKしちゃったりなんかしたら
確実に櫂斗と結婚させられてしまうじゃんか!
しかも、櫂斗の両親と私の両親は、すっごく仲が良いから。
下手したら、本当に結婚・・・なんて事になりかねないかも!!

そんなのイヤだ~~~!!絶対にそれだけは阻止しないと。

「お母さん何考えてるのよ。変な事言わないでよ」

「そうそう、そんな事より紗羅にお願いがあるのよ」

「ん?何?」と私が聞き返す。

「櫂斗君ちに、コレ持って行ってちょうだい」とお母さんから、紙袋を渡される。

「これ何?お母さん」

「それはね~また櫂斗君とご両親にお世話になるから、末永くよろしくっていう意味で鯛なの」

「もしかして・・・めでたいと、鯛をかけてるとか?」と私は凹み気味にお母さんに聞いた。

「うふふっ、紗羅の言うとおりよ。さすが私の娘だわ~!すぐに分かるなんて」

あははははっ・・・・。
やっぱりそうだったのかぁ。
って言うか、それオヤジギャグじゃん・・・アハハ。

誰だって気づくって、お母さん。
仕方ない。持って行くか。
すんごく気がのらないけど。
でも、櫂斗のおばさんやおじさんにも久しぶりにお話したいしね。

そして櫂斗の家に向かった私・・・。