『ニャー♪』 この美味しさにはつい笑みがこぼれてしまう。 「良かったぁ♪」 まるで、あいりには僕の心の声が聞こえているよう。人間にならなくたって、喋れてるみたい。 これって、“以心伝心”ってやつだよね?? フワッ フワフワした布団がかかる。 「寒いでしょっ?」 あいりの温もりだけも、暖かいけどね。 その笑顔には、「うん。」って選択肢しかなくって否定できないよ。 僕の横にはあいりが居て、あいりの横には僕がいる。 今以上な幸せはないと思うな――――。