志乃
「全く…教えてあげてもいいけど、仕事を終えてからね」


紗弥・美弥
「了解」



あの子と少女は静かに笑う。

仕事に行くと、不気味な声で言い残し部屋を出た。






志乃
「いってらっしゃーい」




夜道を歩く二つの影。

壊れかけの街灯に照らされて浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返すたった二つの影。


その影は…まるで幻のよう