ガラ、
紗弥が教室に入ると、一気に紗弥の周りに集まってくるクラスメイト。
『あのね、あのねー』と、一生懸命紗弥の気を引こうと頑張るクラスメイト。
はっ、くっだらない。
紗弥は、作り笑いをして受け流した。
どうせ、私が人気者だから、仲良くなりたいだけでしょ。
人間は、面倒くさい生き物。
群れて、一人を攻撃し、優越感に浸っているくだらない生き物。
こんな奴らと同じになるぐらいなら、美弥ぐらい狂っている方がマシ。
頭の悪い人間ね。
紗弥は心のなかで思った。
わざわざ口に出して言うと、嫌われるからだ。
どうでもいいけれど、嫌われたら嫌われたで、面倒くさいもの。
別に、誰に好かれようと、誰から嫌われようとどうでもいいが、面倒なことはあまり好まない。
一人で笑いながら生きたいだけだ。周りにどう思われようが、どうでもいい。息が詰まる。面倒な世界
そう。別に、私の好きなように生きてるだけ。それで……誰かを傷つけたとしても。
だって私は、何も間違ったことはしていないのだから。
「おーい、元気なのはいいが、もう時間だぞー!席につけ」
また、今日も同じ一日が始まる…………____________。