「え?なに??」


「私、今日日直なの。でも私今日バイトなんだよね!咲良、代わりに届けてよ、紫音先生のとろに」


「え...!いいの???」


「フツーの生徒だったら嫌がるところなんだけどね」


ふふっとウメちゃんは笑った。


「でも、ウメちゃんは反対なんでしょ。先生好きになるの。」


「うん、反対。絶対報われないから、つらいだけだもん。でもさー、相手が誰であれ、人に言われて諦める恋なんて、その程度だと思うし、逆にそれでも諦められないなら、本気なんだなって。辛い思いばっかりだと思うけど、好きになった気持ちを、親友としては受け止めたいし、応援したいとは思ってんのよ。」


ウメちゃん...


そんな風に思ってくれてたなんて。


「ウメちゃんー...大好き...」


「でも、反対だかんね。辛いだけだぞ」


「うん。辛い。けど、好き...」


「そか。じゃあ日誌持ってアピール行ってこい!」


ドンっと、背中を押され、

私は体育教官室へ走った。