雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~

口から吐く息が白くて、ちょっと寒い。


だけど、何だか気持ち良くて…きっと体がポカポカしてるせいかな。


店長の横で、私達は並んで歩みを進めた。


しばらくの沈黙。


食事をしながら他愛もない話はたくさんしたけど…


こんな静かなシチュエーションで何を話せばいいか、急に戸惑ってしまう。


『あ、あの…星が綺麗ですね』


何か言わなきゃって思って、とっさに出た言葉。


こうして歩いてると、この前律君と話したこと、そして…


ふいに抱きしめられたことを思い出した。


なるべくあの時のことを深く考えないようにと封印してたのに。


『そうだね。オリオン座が見えるね』


速水店長は空を見上げる。


『私も好きです、オリオン座。形が綺麗で、つい見ちゃいます』


『目立つね、すごくキラキラしてる。まるで夢芽ちゃんみたいだ』


『えっ…』