雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~

『私ですか?私は…そうですね、3つ折りの財布ですかね。小さめのバックに収まりますから』


『だったらそれにしよう』


『え?でも、慶太さんの大切な人には…』


『大丈夫。その人もきっと喜んでくれるはずだから』


『だったらいいんですけど…』


『あと、やっぱりいいね。名前で呼ばれるって』


『えっ、あ、はい』


店長はニコッと笑って続けた。


『夢芽ちゃんはどういうのが好きなの?』


本当は名前で呼ぶとかドキドキしてしまうけど、とにかく私はそんな素振りは見せないようにして財布を手に取ってみた。


優しい薄めのピンクに、さりげなくブランドロゴが小さく入った理想の形。


『これなんかすごくいいと思います。見た目も可愛いし使いやすそうです』


『うん、本当に素敵だね』


その時、店員さんが近づいてきた。


『そちらは大変人気の財布になっております。とても人気がありまして、現在入荷待ちでそちらが最後の1点になります』