雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~

『あ、いや。何でもないよ。あと「速水店長」は…今日は絶対禁止ね』


その大人のウインクに、思わず体が反応する。


いちいちドキドキさせる人だ。


『あっ、すみません。でも…難しいですね、何だか。呼び慣れてないので』


『早く慣れてね。1日は…あっという間だから。さあ、行こう。着いたみたいだから』


店長はそう言って、何かを急ぐように先に降りた。


私達は大勢の人の波をすり抜け、駅直結の百貨店に向かって歩いた。


その有名百貨店は、確かに高級志向ではあるけど、イベントなんかはすごく内容が工夫されてて楽しくて。


また来たいと思わせてくれるような素敵なお店だ。


中に入ってすぐのインフォメーションのところに、スーツ姿の人が立っていて、笑顔で出迎えてくれた。


『いらっしゃいませ、速水様』


『こんにちは、正孝君。久しぶりだね』


『はい、本当ですね。お2人とも、本日は御来店ありがとうございます』


『夢芽ちゃん、こちらが話してた榊グループの社長だよ』