えー!


な、何で?


どうして僕と?


もしかして、さっきから誰かと間違ってるの?


『ファンの人は大切にしたいですし。それに…幸斗君はいつも僕を見てくれてたから。グループのメンバーじゃなく、僕を。だから…幸斗君のこと気づいたら意識してしまってました。今日も実はファンの子達の情報とかいろいろ集めて会いに来ちゃいました。すみません、ストーカーです』


ニコって笑うその顔…完全に反則だよ。


僕に会いに来てくれたなんて…本当に?


嬉し過ぎて舞い上がってしまう。


『ごめんなさい。僕、ずっと遥輝君を見て、気持ち悪かったですよね』


『とんでもない!すごく嬉しかったです』


『本当ですか?』


『はい。あの…年下の僕だけど、自分から言います。僕、あなたのことが好きです』


えっ?


『う、嘘だよね。あっ、あっそっか、これドッキリ?』


『あはは。ドッキリじゃないですから。カメラは無いですよ。幸斗君…まずは友達からでいいです、こんな僕ですけど付き合ってもらえませんか?』