甘いキスをわたしに堕として。

「うん。朱里たちが来てくれたから何もされなかったよ」



「ん、ならいーんだけど。ほんとマジで心配したから」


朱里の、低くて心地よい声がわたしの耳奥まで響く。



「ごめんね、2回も助けてもらっちゃって」



「ごめんより、ありがとうのほうが嬉しいんだけど?」



ちょっとムっとした表情。


それがちょっと子供っぽくて頬が緩んじゃう。



「ありがとう、朱里」



「おう」と満足気味に笑う朱里に、ドキっとなったのは秘密。



さっきよりも外がちょっと薄暗くなり、夕方に近づいてきたのが分かる。