甘いキスをわたしに堕として。

彼の瞳は漆黒で、なにも映してなんかいない。



その迫力とオーラ、そして強さがその場を支配していた。




気がつけば男たちは山積みにされていて、私と葵はその光景に釘付けの状態。




ふわっ


大人の、甘い香りがしたと共に目の前に現れた彼。




「藍」



たった一言。

そう、名前を呼ばれただけなのに、身体がビクッと痺れた感覚。



ずっと会えるのを待っていたかのように。



「っしゅ、り」



情けないほど自分の声が震えたのがわかった。