甘いキスをわたしに堕として。

それに、またあんな怖い目にあったら嫌だよ。



「いやーでも、あの街って危険なんだろ?どうすんだよ、怖い目にあったら」



ゆーくんの言う通り。


あの街は普通の街とは違って、とてつもなく危険。


ただでさえ歩いているだけでも危ないのに、
2人にまで怖い思いをして欲しくない。




「大丈夫だって!夜までには帰るし、なんなら裕也がいたら安心でしょ」




葵はどうしても行きたいらしい。



「あー悪りぃけど、今日俺バイトあんだわ」



「えーえーショック」



「だから行くなよ?そんな危険なところに藍連れていったらマジ絞める」



「し、絞め!?いっくらなんでも女の子にそんな言葉つかうとかないわぁ」