甘いキスをわたしに堕として。

「まーたやってるよ。桐島の藍過保護病」



ガタっと近くにあった椅子を寄せて、ドカっと座ったのは、ゆーくんこと須藤裕也。



去年からわたしと葵、そしてゆーくんの3人で仲良しグループなの。



葵は姉御肌で一見しっかり者にみえるけど、実は超絶過保護で心配屋さん。

おまけにすっごく美人さんなの!




ゆーくんは優しくて、たまにチャラいところもあるけど本当に良い人。


そんなゆーくんもイケメンの部類に入る人で、狙っている人も多いんだそう。


でも何故か告白は全部断ってるとかなんとか…。



訳をきいても、「んー気まぐれ?」なんて、意味のわからない理由を言うだけ。



わたしのお兄ちゃんが亡くなったときだって、2人は傍にいてくれた。