甘いキスをわたしに堕として。




あれから1週間が経った今日この頃。



まだフワフワとしていて、まるで夢をみているようだった。




「ねー藍ってば!聞いてる?」



休み時間、仲良くお弁当を広げて食べているさだか、親友の葵こと_桐島葵がそう言ってきた。



「え?あ、ごめん。聞いてなかった」



「もー!最近大丈夫?あの日に〝用がある〟って先に帰った日からおかしいよ?もしかして……なんかあった!?」



途端に血相を変えて、わたしの肩を掴んで激しく揺さぶってきた。




あわわわっ
ちょ、ちょっと力強いよ…!



ブンブンと勢いよく揺さぶるものだから、頭が割れそうになる。