甘いキスをわたしに堕として。

時間が足りないなぁ。



でも、いつまでもここにいるわけにもいかないもんね。



わたしみたいな〝外の人間〟がここにいちゃいけないわけだし。



「どーした?そんな暗い顔してっけど」



「あ、ううん何もないよ!」



「じゃあもう遅いから早く寝ろよ?俺、幹部室で寝てるからなんかあったらいつでも呼んで」



「ありがとう…朱里」



「どーいたしまして」



ふわっと優しく微笑むと、ポンっと頭に手を置いた。