甘いキスをわたしに堕として。

制したのは朱里。


な…に、?


私が何かした??



気迫の強い剣幕だった。



私のせいで、“あの人”が…?


あの人ってだれ??


遡って考えてみたけど、どうも思い当たる節はない。



「藍にはなんの非もない。当事者でない限り責める理由はねーだろ」



「…ちっ」


バタンっと勢いよくしまる扉。



類くんが出て行った後、この部屋は妙に静かだった。