甘いキスをわたしに堕として。

ガタっと荒々しく椅子から立ち上がり、キッパリ言い切ったのは類くん。



ぐ…っ
なんだか鋭い剣で刺された気分。



たしかに図々しいかも。。



でも、今更帰ろうと思ってもここまで連れてきてくれた朱里に悪いし…門は閉まってるんだもんね。



「…類。藍のなにが気に入らねーのか知らねぇけど、不満があるなら藍じゃなくて俺に言え」



…朱里。


なんだろう…この気持ち。



ドキドキするっていうか、言葉にするの難しい。



「そーやって、この女を庇うお前も気に食わない。こいつのせいで…あの人は…っ「やめろ。何も言うな」