甘いキスをわたしに堕として。

「あ、そういえば優樹。お前一騎討ちにあったって聞いたけど、やっぱりあいつらか？」



「あーうん。なんか結構最近俺らのシマで暴れてるっぽくて」



「…相手は何人？」


「んー…たしか5人ぐらい？まぁ全員ボッコボコにしてやったけどよ！」



ニヤっと意味ありげに笑う姿が怪しげだよ…。




一体、〝あいつら〟とは誰のことなのか。




全く話がわかる雰囲気ではなかったけれど、それでも相手が敵だということだけはハッキリと理解することができた。



「最近ココは治安悪いからなぁ。もうちょっと固めてくれると助かるんだけどね」



「あーちゃんだって、治安悪くて襲われそうになったってところを朱里が連れて来たんでしょー？」