甘いキスをわたしに堕として。

「あれね、私を守る気はないって言ったの。藍ちゃんを守るからって。…それ聞いたらなんか悔しくなっちゃって、酷いこといっぱいした」



え…そうだったの?


それなのに、わたしは勝手に勘違いして落ち込んで逃げた。



あー…ほんっと情けない。



後から聞いた話だけど、合コンのセッティングをしたのも美玲さんなんだって。



愛美ちゃんは中学の頃の部活の後輩で、親しい関係らしい。



わざと柄の悪い大学生たちを呼んで、「少しだけ痛めつけて」って言ったらしいんだけど、結局その人たちはハメを外して大事にしてしまったんだって。



でも、もう無事に帰ってこれたわけだから特には気にしてない。



「わたしね、また海外留学しにいくの。より一層チェロを磨いて…いつか有名なアーティストになるって決めたんだ」