甘いキスをわたしに堕として。

「えと、四ノ宮藍です」


ーシン

一気にその場の空気が静まり返った。


1人、朱里を除いて。



「四ノ宮、藍…?」


ポツリ、と誰かが呟いた。


「気づいたと思うけど、藍は春樹さんの妹だ。だからここに連れてきた」


私の代わりとでもいうように、朱里が補足をしてくれた。




「そっか、君が春樹さんの妹なんだ。俺は辻井奏多。よろしくね藍ちゃん」



ペコっと軽くお辞儀を返す。



「俺は清水優樹。よろしくなぁ〜藍チャン?」


……すっごいキラキラ笑顔で言われたけど…うん、やっぱりチャラそう。