甘いキスをわたしに堕として。

私が答えるよりも、先にそう言った朱里。


わたしはペットか何かですか…?
って突っ込みそうになったけど、飲み込んだ。



「あ、はい居ますよ!…あと、優樹さんが先程一騎討ちにあって…」



私に聞こえないように、なにやら朱里の耳元でコソコソと話す。



……私の前で話しても何もわからないのになぁ。


それにしても、ここが紅蓮の倉庫。。



思ってた以上に広くて、中に収容している人数も多い。



ここにお兄ちゃんもいたんだと思うと、少しワクワクしてくる。




「藍。上行くぞ」



話が終わったようで、私を呼ぶ朱里の声。