甘いキスをわたしに堕として。

「…そ?ならいいんだけど。私と朱里って今付き合ってるからさ。ほら、これ」



サッと髪の毛を右耳にかければ、
キラッと光るシルバーのピアスが。


これ、朱里も持ってた?よね。



どうもこうも身に覚えのあるピアスだった。



「ふふっ朱里が私にくれたの。彼女の証拠だって言ってた。だから…もう藍ちゃんの居場所はココじゃないってことだからね」



嬉しそうに、かつ発する言葉は残酷。



そっか。
朱里はもう美玲さんに言ったんだ。



やっぱり2人はそう言う関係だった。



私が朱里を遠ざけたけど_
いくらなんでも何も言わずに新しい彼女を作るのはどうかと思う。