甘いキスをわたしに堕として。

1番奥の席。


そこに対面形式で座る。



しばらくして紅茶とコーヒーが運ばれた。



ススっと一口。

ほんのり甘い風味が口いっぱいに広がった。



「…それで、話ってなんですか？」



「やだ〜そんな身構えないでよ。わたしが悪者みたいじゃん」



あはは…と愛想笑い。

前に紅蓮での倉庫のことがあったから、てっきり「怖い人」っていう印象が強い。



「あれきり音沙汰もないらしいから気になっちゃって」



うん、やっぱりそうだと思った。



なんとなく勘づいてた。