甘いキスをわたしに堕として。

「適当に座ってくれ」と言われ、とりあえずすぐ横にあった赤いソファーに腰をおろす。



「ふぅ…どこから話そうかのう」



この人は…
一体どんな人なんだろう。



優しい雰囲気だけど、
どこか重い…冷たい感じ。



祖父だとしても初めて知ったし、17年間生きてきてこんなことがあっていいのかな。



自分の家族を知らないなんて有り得ない話だもん。




「あまりお前を困惑させたくなかったが、簡潔に言わせてもらう」



ゴクリ
無意識に息を呑んだ。