そう指示すると、サッと下がる男たち。



その振る舞いでこの人の地位は高いと瞬時に悟った。




シンー…と静かになる部屋。




「ごめんねぇ急に連れて来ちゃって。ビックリしただろう」


どこか和やかで、一見優しそうな人だった。




「あ、の。なんで…ここに連れてこられたんですか?」




さっぱり意図がわからない。



なにかした覚えもなければ、何もない。



「まずは自己紹介からしようか。私は四ノ宮建志。…君のお父さんの父、簡単にいうと君のおじいちゃん、になるかな」