甘いキスをわたしに堕として。

「藍、大丈夫か?」


「朱里…。うん!大丈夫大丈夫」


「でもこれべっとりして気持ち悪りぃだろ?外に水道あるから行くか」




そう言って連れていこうとしたとき_



「待って!わたしが連れていく。朱里疲れてるでしょ?だから私に任せてよ」


「ね?」と上目遣いする場面は女のわたしでもドキってするぐらい可憐で、可愛いらしかった。




「あーまじ?じゃあ任せるわ」



ふわっと柔らかく笑う朱里。



〜っっ
そんな笑顔、他の誰にも見せないでほしい。



わたしには向けられていなかったその笑顔。