すると、ふとパチっと目が合う。



「あれ…?女の子?」


ここに来たときは気づかなかったんだろう。



やっとのことでわたしの存在に気づく。



「そ。四ノ宮藍つって、俺の女」



ぶわっ

“俺の女”



脳内でそのワードだけがグルグルと巡る。



っ初めて紹介された。


内心めちゃめちゃ嬉しくて、ニヤケてしまう。



「…彼女いたんだ。初めまして、笹野美玲です。よろしくね?藍ちゃん」