甘いキスをわたしに堕として。

「藍ちゃんと出会って変わった。だからこれからも朱里のそばにいてあげてほしい。…もしかしたら、藍ちゃんが傷つくこともあるかもしれないけど、それでもそばにいてあげてね」



そんなの、
わたしだって同じ気持ちだよ。



誰よりも朱里のそばに居たいと思ってるし、ずっと見守っていたい。



だから手放すわけなんてない。





「ー…いるよ、わたしはずっと。朱里の隣に」




そういうと、「そっか」って笑ってくれた奏多くん。






だけど__



 まさか自ら手放すときがくるなんて



全く予想もしていなかった。