甘いキスをわたしに堕として。

じゃあ、朱里も行くんだ。



やっぱり…
この街って思っていた以上に重くて、厳しい世界なんだ。




「さっきは相手も結構強かったから、さすがの朱里もキツかったんじゃないかな」



そ、っか。


実際に闘ってる場面は見てないから分からないけど、朱里のことだから手加減なんてしないんだろうね。



「…朱里は変わったよ」




「え…?」



「あいつのことを勝手にしゃべるわけにはいかないけど…。朱里は変わった、良い意味で」



と、わたしの目をしっかりと捉える。