甘いキスをわたしに堕として。

どうやら、私を襲った人もそこのグループの人みたい。



昔から争いが絶えない“紅蓮”と“龍牙”。



今回わたしが襲われたときのだって、争いの1つにすぎないみたい。



「俺たちのシマには入らないように徹底してるつもりなんだけど…それでもあっちには強い組がバックに付いているから敵わないんだ」



そう、なんだ。

なんだか現実味がない話に思えた。



まるで“戦争”のようだったから。



「そして今_大きな戦いが起きようとしていて、近々抗戦になると思う」



「それって…みんなは行くの?」



「もちろん。紅蓮の先頭に立っているからには行かないと」