「藍、忘れもんしてる」



「え?」




クルッと後ろを振り返ると、なぜかすぐそこに朱里がいて…




ちゅ



頬に柔らかい感触。



時間が一時停止したみたい。



周りの音も、なにも聞こえない。

塞がれた時間。



感触が離れると同時に交わる視線。



「ごちそーさま」




イタズラ気味に笑って_

甘い甘い記憶を残した。