甘いキスをわたしに堕として。


すると_


ガラガラッ


倉庫の扉が開いた。



「…朱里!」


一目散に駆け寄り、朱里と目線を合わす。



もう通話は切れていて、その代わりに朱里が目の前にいる。



「よ。…んで、あいつが噂のゆーくん?」


ボソっとわたしの耳元で尋ねる。



っっ近いよ。

いつも余裕な朱里に比べて、わたしは全然余裕なんてないんだから。



「うん、そうだよ」



「へぇ」と呟く。



「藍。誰?その人」