セナの言葉に美聡は目を丸くした。


「やっぱり、セナも?」


「え、美聡も?」


美聡は頷いて視線を直人へ向けた。


直人もさっき後方を気にしていた1人だ。


「僕もだ」


直人は美聡と視線を合わせて頷いてみせた。


「話が終わった3人だけが同じことを感じるなんて、どういうこと?」


アズサが青ざめた顔で誰とにもなく質問する。


それに答えたのは直人だった。


「きっと、降霊術が成功しているっていう証拠なんじゃないかな?」


「じゃあ、3人の頬をなでたのは幽霊ってこと?」


直人は頷く。


アズサは目に涙を浮かべてうつむいてしまった。