きっと、人と違うことをしているからだろう。


公園の丘の上にある東屋へ向かうと、男子4人はすでに到着していた。


みんな暑さのせいかベンチに寝転んでだらけている。


「だらしないなぁ」


美聡が腕組みをして4人を見下ろす。


だけど4人は動こうとしなかった。


「だって暑いし。どうせなら誰かの家に集まったほうが良かったよなー」


「だよな。なにも考えずに公園でいいって思っちまったよ」


ブツブツと文句を言っているのは和輝と実だ。


確かに誰かの家に集まることにしておけば、気温にも天候にも妨げられることはない。


「毎日その子の家に遊びにいくわけにはいかないんだから、仕方ないだろ」


横になったまま答えたのは直人だ。


直人の額にはジットリと汗が滲んでいる。