8つの怖い話

「おばけ?」


セナはビクッとして瑠璃子を見つめる。


「夏だからねぇ。視聴者さんの中に今年はお化け屋敷でバイトするって人がいてさ、それで自分もおばけメイクを勉強して、配信することにしたんだ」


「そうなんだ」


セナは感心したように頷いた。


大人になってからも毎日ちゃんと勉強しているなんてすごいなと、関心したのだ。


自分なんて、学校の勉強でも追いつくのに大変なのに。


「リアルチューバーって儲かるんだね」


部屋の中を見回して言うセナに瑠璃子は思わず吹き出してしまった。


口の中の紅茶がこぼれて、アンティークなテーブルに溢れる。


「なに言ってんの、小学生が」


慌ててふきんでテーブルを拭いて呆れ顔をする瑠璃子。


「だって、この家って瑠璃子ちゃんが建てたんでしょう?」


「そうだけど、小さな家だし家具なんてほとんど中古品だよ」