「次は誰の番にする?」


直人の声に視線を戻す。


ついさっきまで生きが白くなるほど寒さを感じていたのに、いつの間にか夏の気温に戻っている。


そして「ボクがやる」と、浩が手をあげた。


その指先は微かに震えている。


次で7つ目。


あと2つの怖い話で、都市伝説は終わる……。


そのとき自分たちはどうなってしまうんだろう?


真紀はそう考えて強く身震いをしたのだった。