そこから先はなにをしても自由だった。


基本的にはゲーセンで遊んでいるけれど、1日中市立図書館にいたこともある。


そんな中で実に出会ったのだ。


小学生の実がゲーセンに来たとき、恭平は格闘ゲームをしていた。


『すげー! 上手なんだな!』


小学生らしく気さくに話かけてきた実。


振り向くと目をキラキラと輝かせた実が立っていて、そこから仲良くなっていった。


小学生と高校生が遊んでいるということで店員から何度か注意を受けたこともある。


けれど実はあのゲーセンで恭平を見つけると、すぐに駆け寄ってきた。


そして変わらない笑顔を見せる。


恭平はその変わらない笑顔に救われていた。