メールは香織の戸惑いなんて知らん顔で、そのメールを彩香ちゃんへ届けた。

香織はメールが送信されたことを確認して、大きく息を吐き出した。


友達との花火大会を断るのはこれがはじめてのことだ。


幼稚園のときから仲がいい彩香ちゃんと玲美ちゃんの二人とは、気がつけば毎年花火大会に行っていた。


まだ小さかった三人が浴衣を着せてもらって写っている写真が何枚もある。


「ごめんね」


三人の絆にヒビを入れてしまったような気がして、香織は小さく呟いたのだった。