サンダルの話しが聞こえてたってことは、もしかして海坊主の話も聞こえてたんじゃ?


そう思って香織は一瞬ヒヤリとした。


しかし男性は優しい笑みを浮かべたままだ。


「気をつけなよ、坊や」


男性は岬くんの頭を大きなクリームパンみたいな手でなでると、また海の中へ入って行ったのだった。


一応これで一件落着、かな?