香織はキョロキョロと周囲を見回してみたけれど、岬くんのサンダルは見つけることができなかった。
「僕のサンダル、本当にもって行かれたんだ。あの海坊主を見たときにいきなりどこかへ言ったんだから」
岬くんは身振り手振りで一生懸命説明している。
しかし、実際にあれは海坊主ではなくてただの海水浴客の男性だった。
その男性が泳いできて岬くんのサンダルを盗むとは思えないし、片方だけ盗んだって意味がない。
これは一体どういうこと?
わからなくて、香織は一度原点に立ち戻ってみることにした。
「僕のサンダル、本当にもって行かれたんだ。あの海坊主を見たときにいきなりどこかへ言ったんだから」
岬くんは身振り手振りで一生懸命説明している。
しかし、実際にあれは海坊主ではなくてただの海水浴客の男性だった。
その男性が泳いできて岬くんのサンダルを盗むとは思えないし、片方だけ盗んだって意味がない。
これは一体どういうこと?
わからなくて、香織は一度原点に立ち戻ってみることにした。



