コクコクとうなづく岬くんを浜辺に下ろして香織は微笑んだ。
「泳いでいる人だったんだね!」
海坊主の正体を理解した岬くんがホッとしたように笑顔になった。
「そうみたいだね。よかったね、この海は安全だよ」
そう言った矢先だった。
岬くんの顔が曇った。
その視線を追いかけてみると、片方しかはいていないサンダルにいきつく。
「あ、サンダル」
香織は思わず声を上げる。
そうだった。
岬くんはお化けにサンダルを持っていかれたと言っていたんだっけ。
海坊主の正体はわかったけれど、サンダルがなくなった理由にはならない。
「泳いでいる人だったんだね!」
海坊主の正体を理解した岬くんがホッとしたように笑顔になった。
「そうみたいだね。よかったね、この海は安全だよ」
そう言った矢先だった。
岬くんの顔が曇った。
その視線を追いかけてみると、片方しかはいていないサンダルにいきつく。
「あ、サンダル」
香織は思わず声を上げる。
そうだった。
岬くんはお化けにサンダルを持っていかれたと言っていたんだっけ。
海坊主の正体はわかったけれど、サンダルがなくなった理由にはならない。



