胸を張って言う香織にお兄さんは頭をかいた。



小学生にアルバイトをさせるなんてできない。


しかし、そんな気持ちは香織の笑顔を見ていると吹き飛んでしまった。


「それじゃ、社会見学ってことで手伝ってもらおうかな」


「わぁい!!」


香織は両手を空へ伸ばして喜んだのだった。