香織の真似をして、声をかけてくれる。それを見て香織は更に声を大きく張り上げた。


そして、これは素敵な絵日記がかけるぞ! と、胸を張ったのだった。


「列を整えてくれたのは君だね?」


香織の番になり、お兄さんにそう声をかけられて香織は大きくうなづいた。


「ありがとう。本当に助かったよ」


お兄さんは香織が注文したショコバナナを作りながら言う。


「私、こういうのなれてるの。学校で四年生の委員長なんだよ」


「そうか。だからあんなに大きな声を出せたんだね」


香織は大きくうなづき、ポケットの中から五百円玉をひとつ取り出した。


「あ、お金はいいよ」


「え?」