私はきみに救われた。 だから今度は、私がきみを救う番。 私、聞くからさ。 耳が壊れたってきみの声を聞くし、声が枯れたってきみと一緒に叫ぶよ。 だから、きみに会いに行くんだ。 九月一日。 気温は三十八度。 夏はまだ終わらない。 終えられない。 私がきみに会うその日まで、夏が終えられないんだ。