「俺より先に友達と遊んだんだ。へえ~」 「あ、原くんが妬いてる」 「妬いてないし。いいもん。俺も友達と遊んだし」 原くんがちょっとぶすくれた顔をしながら、チョコレートのアイスをぺろりと平らげる。 「ひとくちちょーだい」 「どれがいい?」 「メロンしか残ってねーじゃん」 スプーンでメロンのアイスを掬って、彼の口の方へと運ぶ。 原くんはこうして甘えてくることがあって、それがちょっと可愛い。 メロンのアイスを口に含んだ原くんは、とても幸せそうな顔をして笑っている。