ひまわりが枯れるとき、ライオンは…

『これだけ下ろしてくれればいいから。お願い。』

そう言って高野さんはベッドに腰を下ろし、髪を分けて手前でもち、背中を俺の方に向けてきた。

「…でも。」

『お願いはやく。首疲れてきちゃった。』




…ただ、ファスナーを下ろすだけ。



やましくなんかない。



「わかった。」



『お願いします。』

「…失礼します。」

俺は、慎重にファスナーを下ろした。

『ありがとう。すぐ着替えるね。』


「…うん。」


俺は部屋のバスルームに移動した。



手が震えて止まらなかった。


高野さんは必要最低限のものしか身につけていなかった。






変色は腰の上あたりまで進んでいた。






変色のスピードは明らかに速くなっていた。