ひまわりが枯れるとき、ライオンは…

後期中間テストまであと数日ー。



俺は自宅で勉強をしていた。



ー獅子谷くん、今からここに来てくれませんか?



高野さんからメッセージと住所が送られてきた。

何かあったのだろうか。



ー今から行きます。



俺はとりあえず送られてきた住所に向かうことにした。




高野さんが指定した場所は高そうなホテルだった。



ー着いたよ高野さん。

ーロビーで待ってて、迎えに行くね。

ー了解。



少しロビーで待っているとー。

『獅子谷くん!』

淡い緑のドレスを着た、高野さんが迎えに来た。

『来てくれたんだ。』

「うん。その格好どうしたの?」

『親戚の結婚式なんだ。』

「そうなんだ。」

『うん……とりあえず移動しよっか。ついてきて。』

「押すよ。案内お願いします。」

『ありがとう。』


高野さんに案内されて、ホテルの一室に着いた。

『今日、ここに泊まるんだ。』

「すごい…豪華だね。」

『近場なんだけどね、せっかくだから贅沢するかってお父さんが。』

「いいんじゃない?結婚式はもういいの?」

『うん…ちゃんとお祝いも言ってきたから大丈夫。少し疲れちゃって抜けてきたんだ。』

「そうだったんだ。」

『テスト前に申し訳ないんだけど、獅子谷くん、英語教えてくれないかな?』

「それで、俺のこと呼び出したんだ。」

『悪いなとは思ったんだけど、テスト心配で…。』

「テスト勉強は大体済んでたから大丈夫だよ。何教えればいい?」

『すご…私なんていつもギリギリなのに。』

「海人に教えるためにある程度余裕持たないといけないんだよ。」

『もう、先生だね。』

「やめて、そんなことないから。」

『ドレス着替えちゃうね。』

「あ、うん。じゃあ俺、どっか行ってるね。」

『まって、手伝ってよ。』

「…は?」

『背中のファスナー下ろしてもらえないと、これ脱げないの。』









……まじすか。