ひまわりが枯れるとき、ライオンは…

目が覚めると、俺は高野さんの腕の中にいた。

どうやら泣き疲れて、そのまま寝てしまったらしい。

「…やってしまった。」

『…ん、腕イタッ…あ、おはよう、獅子谷くん。』

「…あの、えっと…その。」

『一緒に寝ちゃったね。笑』

「ごめん。」

俺は全力で頭を下げた。

『いいよ、気にしなくて。それより獅子谷くん鏡見てきたら?目、パンパンだよ。』

「え、うそ。見てくる……うわ、まじか。」

『私着替えてくるから、そしたら朝ごはん食べ行こう。ここの朝食バイキング結構いいみたいだから。』

「了解。」

『じゃあ、10分後に。』

高野さんはそう言って、部屋を出ていった。

今思い返すと、昨晩の俺はどうかしていた。

はじめて思っていたことを口にした。

高野さんに、謝らないと。

自分より辛い思いをしている人に辛いから死にたいと言ってしまった。

重罪だ。

これからは、気をつけよう。

そして、高野さんが死んだら…俺も死ぬんだ。